コロナ禍の人流抑制が大打撃に

バス利用者の推移(金沢市)


“市民の足”として生活に欠かせないはずの路線バスを取り巻く環境は、ここ数年で大きく変化しています。金沢市内を走る路線バスの利用者数の推移です。感染拡大前までは年間、およそ3000万人いましたが、おととしにはおよそ2000万人にまで減少。

さらに、長引く燃料価格の高騰も追い打ちをかけます。

「民間の自助努力だけでは限界」北陸鉄道2期連続赤字

記者会見での宮岸社長


北陸鉄道・宮岸武司社長「運賃の改定は必要だと思っている」

運賃の改定を検討する意向を示した宮岸社長。北陸鉄道は昨年度の決算について、2年連続で赤字に陥ったと発表しました。赤字額はおよそ10億円で、財政基盤の健全性を維持するため、およそ18億円ある資本金を1億円に減らす方針も明らかにしました。
宮岸社長「飲食店や宿泊業の方々は大変なんですけど我々も同じくらい苦境に陥っていまして、これがずっと繰り返された2年間。運行の継続はしていこうと思ってるいけど、なかなか民間の自助努力では限界があると正直感じている。ビジネスモデルは崩壊したままです」

このように経済的な打撃を受けているのは、なにも北陸鉄道に限ったことではありません。