--我々がわからないプーチン大統領の思考の中で、「核」についても言及しています。核使用についてはどういうふうに見ていますか?
豊島:
まず、ロシアの気質の中で、次の2点を指摘したい。ロシアは攻撃するイメージが強いが、実は真逆で“被害者意識”が強い国だというのが私の印象。さらにロシアの人たちは目標を達成するのだと決めると手段を選ばないというか、とにかくゴールにたどり着くのだという強さがあります。そういうロシアの国民性、気質が背景にあることを頭に置いたうえで、プーチン大統領には自分の思いを遂げるのだという思いがあることを考える必要があります。今回のプーチン大統領の発言でいえば、NATOの不拡大というロジックもあるけれども、アメリカとNATOに自分たちの国としてのプライドを見せたいというのが頭の中にあるのなら、手段は問わないということになるのではないかと。そういうことでいえば核の使用は最初から頭にあるのではないかと思います。2014年のクリミアの併合の1年後に、ロシアでクリミア併合に関する特別番組が放送されましたが、プーチン大統領は「核を使用する用意があった」と文字通り述べて世界を震撼させました。今回の侵攻において、西側では、ブラフではないかという見方、いわば抑止のためだとか、ロシアの軍の強さを見せるためだ、とか様々な見方が出ているが、私はプーチン大統領がリアルに考えていると思います。
--スウェーデン、フィンランドもNATO加盟を進めている。そうなるとさらにロシアは追い詰められる?
豊島:
西欧側は、ロシアを締め付けていけばプーチン大統領は降参する目算なのだろうと思います。しかしロシアの国民性を考えれば、攻められた時こそ逆に国民は戦おうじゃないかと思う人たちもいて、そうなるかもしれないし、プーチン大統領は“だからこそ戦うのだ”というロジックで来るかもしれない。そのあたり、西欧文化で生きている我々では中々理解できないロシアという文化のロジックは、見間違えてはいけないと思います。
(「国会トーク」5月13日放送より)
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