『オミクロン株は後遺症の段階になると非常にきつい』


 後遺症患者と向き合ってきた2年間。平畑院長は症状の検証を続けてきた。これまで診察したオミクロン株の後遺症患者305人のうち、94%がけん怠感を訴え、85%が思考力の低下、咳などの症状は68%にみられた。

 (ヒラハタクリニック 平畑光一院長)
 「『オミクロンは軽い』とみんなに言われるんですけど、実際に後遺症の段階になってしまうと、いままでと同じように辛い、非常にきつい。咳についてはオミクロン後遺症の方が多いですね」

 こうした検証と共に“ある治療法”が7割近くに効果があったという。

 (ヒラハタクリニック 平畑光一院長)
 「『上咽頭擦過療法』があんまり効かないというのは脱毛だけなんですね。あとは全部の症状に効く可能性があるんです」

 「上咽頭擦過療法」とは、鼻腔の奥にある上咽頭に薬液を付けた綿棒などを擦りつけて炎症を抑える治療だ。これにより、頭痛や目まいが改善するとみられている。

 (ヒラハタクリニック 平畑光一院長)
 「脳の一番近いところの炎症を取るということなんですよ。それをやらないと治らないですね。最初だけ鼻の奥をグリグリするので痛いんですけど、どんどん楽になっていきますから」