インドが「対ロ制裁に加わるのは厳しい」中国を巻き込めるかが焦点

ーーインドについて、先日、ウクライナ支援に向かおうとする自衛隊機をムンバイでは受けられないというふうにインド側から言われました。対ロ制裁の面でインドが抜け穴にならないのかという懸念を抱くのですが、その点はどう思われますか?
「対ロ制裁にインドが加わるのは、今見ているとちょっと厳しいかなというところが正直あります。しかしインドが積極的に対ロ制裁の抜け穴を作ろうという動きにはならないと思っています。むしろ中国がどこまでこの制裁にきちんと加わってくれるかというところが経済制裁の面では大事なところです。中国はかなりロシアに対していろんな協力をするインセンティブがあると思います。おそらくそこまでインドは考えていない。そう思っていいかと私は思っています」
日本のエネルギー自立には…「石油・石炭を早くやめるべき」

ーーそして、エネルギーの自立のために増やすべきなのは原子力発電か再生エネルギーなのかという話です。まずは日本の一次エネルギーの国内供給では原子力は2%、火力が85%、再生エネルギーが7%です。天然資源が乏しい日本のエネルギー自給率は11.2%です。ではエネルギー自立のために増やすべきなのは原発か再生可能エネルギーなのか、どのように考えますか?
「まず我々が最初にやらなければいけないのは、石炭をどれだけ早く止められるか、石炭と石油をなるべく早く止めて、そこは再稼働できる原子力発電と、化石燃料の中では一番きれいな天然ガスで補っていく、それをやりながら再生可能エネルギーを最優先でどんどん入れていくということになるだろうと思います。天然ガスも炭素を出しますから、どこかで天然ガスからも離脱をしなければいけませんし、原子力発電所の原発は40年で耐用年数が来ます。さらに安全性を確認して60年という原子力もあると思いますが、いずれにしろ耐用年数が来たら、廃炉にしていく。その間にしっかりと再生可能エネルギーを積み上げていく、この方針というのは変わらないだろうと思います」
ーー河野さん自身は脱原発派ですか?
「脱原発というのはつまり耐用年数が来たら、原発は廃炉にしましょうということです。今新しい原子炉を建てるというのは、経済的にもなかなかメリットがありません。だから今あるものは、どう安全性を確保して使っていけるかということになってくると思います」
ーー最後に河野さんは総裁選があれば出馬されますか?
「今、こういう国難の時期ですから、まず目の前の仕事をしっかりやっていきたいと思います」
(2022年4月29日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)