マスクの離脱は…「『密集しない屋外』からスタートするのでは」

 ーー緊急事態宣言が出ていないゴールデンウィークということで、本格的なウィズコロナ時代突入なんでしょうか。そうなると議論になる「マスク」に関して『いつになったらもう着けなくてもよくなるのか』そんな話を河野さんに聞いていこうと思います。山際大志郎新型コロナ担当大臣は、将来的にマスクを着けた生活を続ける必要があるかどうかについて「当然議論していかなくてはいけない」と話しました。海外ではマスクの着用義務化ができる国もありますが、日本は現状自主判断となると、みんながマスクを外すタイミングは「誰かが宣言するのか」「各々が自己判断するのか」どうあるべきだとお考えでしょうか?

 「そうですね、これは専門家の皆様の判断を受けて、政府がこうしてくださいというお願いをすることになるのではないかなと。まず屋外でそんなに密集しないところからスタートするのではないかと思っています。できれば、夏はなるべく外の暑いときにマスクはしたくないという方が多いと思いますので、あまり密集していない屋外でまずはこういう状況が整ったらマスク外してみましょう、みたいなところからスタートしていくのかなと思います」

 ーー具体的に何がどうなればマスクを外していいよというのは、例えば医療体制なのか感染状況なのか基準となってくるものは何になりそうだと思われますか?

 「1つは重症者、それから重症化を防ぐ飲み薬がまだまだ国内での数が限られていますから、それが潤沢に行き渡るようになれば、万が一感染をしても、それを飲めば重症化をある程度抑えることができるということになれば、そろそろマスクをどうしようかという議論ができるんじゃないかと思います」

「飲み薬」「検査コストの低額化」がカギか

 ーー1日100万回ワクチン接種、これを進めた原動力でもありましたので、そのあたりワクチンの3回目接種についても色々な発信をされていますけれども、やはりワクチンだけでは足りない、飲み薬も含めてということでしょうか?

 「まずは3回目までのワクチンはぜひお願いしたいと思います。それがベースにあって、いざ感染しても飲み薬で対応ができるようにというのと、もう1つは手軽に検査ができる抗原検査キット。今はまだ1000円以上のコストがかかっちゃうと思うんですが、これが例えば100円以下でできるようになれば、抗原検査キットをどんどん配って、例えば保育園に行く前にテストするとか、行事に入る前に検査をするというようなことができれば、マスクをしなくても行事の中ではマスクの着用は不要ですよということができるようになるんじゃないかと思います」


 ーー3回目のワクチン接種に関して、接種が50%ちょっと。4回目は60歳以上の人や基礎疾患がある人と限定的にという話が出てきていますが、今後のワクチン接種はどのようになっていくと思われますか?

 「インフルエンザは毎年シーズン前にやっていただくということですから、おそらくコロナもそのような感じになっていくのかなと今の段階では思っています。ただ、中和抗体の下がり方がずいぶん早いという話もありますので、そのあたりを専門家に判断をしてもらい、できれば1年に1回ぐらいインフルエンザと一緒に打ちますという形で進むようになれば便利なんじゃないかなと思います」

 ーー3回目のワクチン接種は1回目2回目に比べると広がり方がスピードダウンしているようにも見えるのですが、今のワクチン担当大臣のメッセージの発信の仕方やアピールの仕方に何か思われることはありますか?

 「官房長官、普段でも大変忙しい方ですから、そこは我々も一生懸命カバーしなければいけないと思っていて、自民党の広報でもワクチンの情報を出すようにしています。2回目の副反応がきつかったから3回目は勘弁してほしいという若い人が多いのはよくわかっていますが、コロナそのものは軽く済んでも、味がしない匂いがしない、あるいは髪の毛が抜けるなど後遺症で悩んでいる、そういう後遺症を防ぐ意味でも3回目は非常に有効ですし、モデルナは2回目と比べて量が半分ですから、おそらく副反応も2回目ほどきつくはならないと思いますので、3回目まではチャンスがあればしっかり受けていただきたい。これは若い人にも受けていただきたいなと思います」