



「クラス全員にこういう病気というのは自分でも言えないし、言っていなかったので体育の時にみんなチームにあたしがいるとうまくいかないことが多いので、申し訳ないなって思うことが多くて、体育いやだなと思うことが多くて、中学の時は見学ってなってみてるだけで、その時もぼーっと曲のこと考えたり音楽があってよかったなって思う部分が大きい」

小学4年生からピアノを習い、中学と高校で所属した吹奏楽部では、先輩の姿に憧れてサックスを選びました。
西田令子さん。叶さんにピアノを教え、サックスの伴奏もしています。

「ひとつ曲をさしあげるとちゃんと自分なりに考えて、勉強してきた楽譜を見たり譜読みは最初難しかったと思うけれど、そういうことを乗り越えて自分なりに勉強してうちへきて色々話しながらやっていくうちに、うんうんそうかっていう風に納得してまた家へもって帰り自分で考えてまた」
大きく印刷しなおした楽譜。
高校3年で全日本クラシックコンクールに挑戦したときに取り組んだ、「プロヴァンスの風景」です。
大会直前には家で深夜0時頃まで練習し、朝4時に起きて登校するまでまた吹いた思い入れのある曲です。
見えづらい分、演奏を聴きこみ耳で覚えます。
楽譜を読み解くには時間がかかりますが、指導者の助けも借りながら曲を理解していきます。

「ほかのことはできないし悲しいけどがんばらなきゃってがんばらなきゃできないって感じですけど、音楽は楽しいし頑張ったらもっと上にいけるっていうのが感じるので、楽しいなって思うことが大きくてもっと頑張ろうっていつも思います」