さらなる挑戦 支えるのは”若い力”

目指すは、指宿のさらなる”ブランド化”。それを支えるのが若い生産者たちです。
廣森久聴さん(36)は、祖父の代から50年以上続く農園を7年前に引き継ぎました。
今、1番力を入れている植物がフィカス・アルテシマ。ゴムの木の仲間で色も明るく育てやすいのが特徴です。
廣森さんが力を入れるフィカス・アルテシマ

(MORISHOKU 廣森久聴さん)「一般の方にフィカス系が人気。曲げたり、枝を飛ばしたり。普通の植物は真緑だが、黄色の斑が入っていることで部屋の中に一鉢あるだけで鮮やかになる」

そして初心者にもおすすめだというのが葉の切れ目が特徴のモンステラです。
モンステラは初心者にもおすすめ

(MORISHOKU 廣森久聴さん)「光は好きだが、暗いところでも育ち、水もそこまで必要ない。幹が伸びやすいので植物を育てる楽しみが分かりやすい」

廣森さんの農園でも今、テーブルに置ける小さめの植物やカーテンレールなどにも吊るせる
植物など、自宅で手軽に楽しめるような品種を増やしています。


観葉植物の“柱” センターを飾るカフェ

さらに新たな挑戦も始めました。母親のひとみさんが去年、農園近くにある家族温泉の敷地にカフェをオープンさせ、廣森さんは観葉植物を組み合わせた空間の演出を手がけたのです。 カフェのセンターには、様々な種類の観葉植物が、緑の柱のようにデザインされています。
緑で飾られたカフェは廣森さんがデザイン

(母・廣森ひとみさん)「まず入ってわ~って。目を惹きますね植物があるだけで。癒し効果が絶大」


指宿市の観葉植物農家は40代以下がおよそ20%を占めています。こうした”若い力”をいかして消費者とも積極的に交流し、指宿の観葉を広めていきたいと廣森さんら若手生産者は意気込んでいます。

(MORISHOKU 廣森久聴さん)「今までの生産者は作って市場に出すだけだったが、一般の人とのふれあいを大事にしながら植物を広げていきたい。指宿という温暖な気候で観葉植物を作ってるっていうのを第一に知ってもらいたい」