「飲み屋どうですか?」京橋駅近くにもずらりと並ぶ客引き

別の日、取材班は大阪環状線の京橋駅に向かった。駅近くにはガールズバーやマッサージなど、こちらにも様々な業態の店の客引きがいた。
(記者リポート)
「午後9時半です。JR京橋駅の近くでは、客引き10人ほどがずらっと並んで通行人に声をかけています」

男性記者が商店街を歩くと…。
(客引き)「飲み屋どうですか?」
(記者)「何系ですか?」
(客引き)「ガールズバーです」
(記者)「1時間いくらですか?」
(客引き)「3500円のタックス20%」
(記者)「お姉さんの分も払う?」
(客引き)「私の分は1500円からです」
明らかな客引きだ。地元からはこんな声が聞かれた。
(近くの飲食店の店主)
「キャッチ(客引き)ですか、すごいですね。ほとんどガールズバーやと思いますね。『飲み屋どうですか?』っていう感じですね。お客さんも『そこ通るのいやや』っていうくらいうっとうしいと。ひどすぎて商店街を通るのいやっていう感じですね」
(近くに住む人)
「向こうの通りとかさ、キャバクラとぼったくりと風俗多いからなくしてほしいな」
警察「条例改正でより実効性のある捜査が期待できる」

同じように見える客引きだが、警察が取り締まりできるものとできないものがある。風営法に基づく接待を伴う店、キャバクラなどは現行の条例で客引きは禁止。取り締まりはできる。しかし、ガールズバーなどは風営法の「接待」ではなく飲食店の女性店員が「接客」するという扱いだ。

大阪府警は「対象外の店の悪質な客引きが増えて現行の条例が実態にそぐわなくなった」などとして、酒を提供する飲食店でありながら“異性の好奇心をそそる接客を行う店”や、夜に“エステとうたって性的サービスを提供する店”の客引きを7月から全面禁止にすると発表した。警察は条例改正について「実態に即していてより実効性のある捜査が期待できる」としている。