コンセプトカフェ、ガールズバー…夜のミナミに立つ客引き


今、夜の街で何が起きているのか。4月中旬、取材班は夜の大阪・ミナミを訪れた。

 (記者リポート)
 「大阪・ミナミの宗右衛門町です。あちらに道頓堀交番があるのですが、その数十m先にはずらっと10人以上、客引きが立ち並んでいます。時刻は午後9時45分を回ったところです。異様な光景です」

 そんな中、商店街などを歩く赤い服をまとった大阪市の指導員が目を光らせているのは、違法な客引き行為だ。青いセーラー服に身を包んだ若い女性2人に指導員が話しかける。

 (指導員)「お店はどこにあるの?」
 (客引き)「お店ですか?うふふ…」
 (指導員)「宗右衛門町?さっきも僕ら何回か注意したよね」
 (客引き)「していないです。声かけられたん初めてです」

 2人は「コンセプトカフェ」の客引きのようだ。

 別の客引きに記者が話を聞いた。

  (記者)「コンセプトカフェが流行っている?」
 (客引き)「今めっちゃ多いです」
  (記者)「風俗とも違う?」
 (客引き)「全然違います。キャバクラとも違うし」
  (記者)「基本的には女の子がお酒を出す?」
 (客引き)「はい。お話ししてとか、チェキ撮ったりとか。メイドカフェと一緒ですね、たぶん。で、お酒が出せる」

 コロナで激減した客は徐々にミナミに戻り始めている。同時に増えてきたのが客引きだ。

 (記者リポート)
 「けっこういますね、10人以上でしょうか」
 「ノーマスク姿で大きな声で笑い声を上げながら楽しそうに立っています」

 ガールズバーだけではない。多種多様なジャンルの店が客引きをする。街を行き交う人に客引きについて聞いた。

 (飲食店帰りの人)
 「以前よりひどいなと思いましたね。もっと楽しく来られるように周りをちょっと取り締まってほしいなと」
 (仕事帰りの人)
 「まさに今も声かけられました。最近、規制というか取り締まりの放送みたいなのも結構あるのでマシなのかなとも思うんですけど、少なくはないですよね」

 ミナミで長く飲食店を経営する男性は次のように話す。

 (飲食店を経営する男性)
 「(客引きは)ガールズバーが今一番多いんじゃないかなと思いますね。昔はなかったですけど、マッチングカフェみたいな、同伴カフェみたいなんとか、ホストのキャッチもありますし、風俗営業法とかいろんな網の目をくぐっていく。ガールズバーといったら風俗営業ではなしに飲食店営業で許可を取れたり、そういういろんなことを考えながら動いているんだと思いますね」