■それでも続く「ゼロコロナ政策」

“ロックダウン”開始当日に封鎖された上海東西を結ぶトンネル


中国の習近平指導部は、今なお「ゼロコロナ政策」堅持を強調している。3期目の続投が確実視される秋の共産党大会を前に、方針転換によってゼロコロナ政策が失敗だったとの印象を与えるのは避けたいとの見方が強い。だが同時に、市民が不満を抱えていることは理解しているはずだ。そして体制維持のためにはその不満を放置できないことも、もちろんわかっているだろう。

政府はどんな手を打ってくるのか。今、重要な局面を迎えていることを意識しつつ、もちろん、明日の食事をどうするのかも忘れず、“上海ロックダウン”の今を伝え続けたい。