アルペンスキーに打ち込むシニア世代。
最年長がなんと91歳という長野県大町市のスキーチーム。
生涯現役を目指して活動中です。
北アルプスの絶景を臨む、大町市の、鹿島槍(かしまやり)スキー場。
ゲレンデを颯爽と滑ってくるのは「大町市スキークラブマスター部」の面々です。
華麗な滑りを披露するメンバーの年齢は…。
驚くことに、全員が60代以上!
若さ溢れる「スーパーおじいちゃん」集団なのです!

さらに…。
最年長の古幡光司(ふるはた・みつじ)さんは、1931年=昭和6年生まれの御年91歳。



「19歳からだから、(スキー歴は)70年以上か。楽しみを覚えてからは、ずっと毎年休みなし。ケガをしたとき以外はやってます」
大好きなスキーを続けるために、1年を通じて毎日4キロほどのウォーキングを欠かさないといいます。
「(醍醐味は)やっぱり爽快さでしょうね、今日みたいな天気に来れば、もう最高ですよ!何でみんな「お年寄り」はコタツにあたっているかって、僕に言わせれば、動ける限りはやろうと思っています」
ゲレンデを普通に滑るだけでも「脱帽」ですが…。
始めたのは、ポール練習の準備。
斜度のきつい上級者向けの斜面に、手際よく、旗門(きもん)を設置していきます。
集まったメンバーはみな、大会にも出場する「アルペンレーサー」なんです!
コースのセッティングが完了し、最初に滑るのは91歳の古幡さん。
その滑りからは年齢の想像がつきません。
ほかのメンバーも若者顔負けのキレのある滑りで、あっという間に走り抜けていきます。
ただし、チームの大前提は「ケガなく無理せず楽しむ」こと。
練習では、先に滑った人も全員が滑り終えるまでゴールで待ち、1回ごとに無事を確認しあうのがルールです。
(西山勘十郎さん・76歳)「集まることによって活気も出るし、ケガしたりいろいろした時も助けられるしね」
冬の間はほぼ毎日活動していて、練習は午前中のおよそ3時間。
どんなに調子がよくても、途中で短い休憩をとります。
全国大会の予選を兼ねた県大会を3日後に控えたこの日。
連絡事項を確認したら、またすぐにゲレンデに出ます。

実力者が揃うチームの中でもずば抜けた実績を持つのが、成田幸男(なりた・ゆきお)さん・80歳。