少年大麻事件の背景に“隠語飛び交う”『SNS』での取引


 少年の大麻事件の背景の1つにSNSの存在がある。SNS上では♯野菜(大麻)♯手押し(手渡し)などといった隠語が飛び交い、密売を呼びかけるアカウントが後を絶たない。

 (密売行う19歳の少年)
  「友人きっかけに依存」
  「警察はめちゃくちゃ怖い」

 去年の末、SNSを通じて話を聞いた密売人は、19歳だという。まだあどけなさが残る声に、悪びれるそぶりはない。

 ーー何がきっかけで売人に?
  「それこそ友達がTwitterの手押し(=手渡しの隠語)で引いて持ってきて『あるねんけど吸う?』っていう感じで大麻を吸ったのがきっかけで、そこからどんどん依存していって」

 ーー売る方にもいってしまった?
  「そうですね。お金やっぱりかかっちゃうので」

 ーー密売で稼げる?
 「頑張れば月に100万くらいはいけるんじゃないんですかね。僕はそんなになんで4~5万円。でも4~5万ってだいぶでかくないですか?」

 ーー警察は怖くない?
 「めちゃくちゃ怖いですよ。僕も今年19で来年20歳なので。前科がついちゃうんでやめるかなという感じ」

 この密売人は「みなさんは吸うだけなんで。違法で捕まるのは僕だけです」とも語ったが、日本の大麻取締法には「使用罪」が存在しない。そのため若者への浸透を食い止めるべく、国は使用罪の創設に向けた議論を去年始めたところだ。