「大きくなったらアマハゲになりたい」から6年…アマハゲとして民家を回る

菅原大智(すがわら・たいち)さんです。


ずいぶんと若いようですが、それもそのはず、まだ高校一年生。

鳥崎地区で一番若い、アマハゲの担い手です。

実は菅原さん、6年前のアマハゲの夜、TUYのカメラにこんな言葉を残していました。

6年前の菅原大智さん
「もっと体重を増やして勝つようになりたい」


こう話した後、アマハゲに果敢に立ち向かいましたが、歯が立ちませんでした。その日のインタビューでは。

6年前の菅原大智さん
「島崎地区になくてはならないもの」
(Q将来やりたい?)
「はい」


6年越し、念願かなって、初めてのアマハゲです。

お年寄りには「肩もみ」子どもには「うおー」

鈴と太鼓に合わせ、アマハゲが地域の家々を回ります。

お年寄りには健康と長寿を願い、肩もみを。

そして子どもには…。

大きな体で覆いかぶさって、怠け心を戒めます。

子ども
「こわかった」
(Qもう一度きても大丈夫?)
首を横に振る子ども



アマハゲ
(Qこどものいる家庭にいくと本領発揮って感じがしますか?)
「面の中から子どもしかみえなくなる」

地域の人
「正月のひとつの行事だから今年も来たな」
(Q家の中ものすごくワラだらけになるんですね)
「これ(ワラ)はいっぱい落ちた方がいいんです」


アマハゲが落としたワラはお金と同じで、ご利益があると伝えられています。

地域の人
「掃除は一晩はしない。ちょっと集める程度で。昔は次の日の七日の朝のお雑煮をつくる火種した」

田畑の恵みをワラの一本まで大切にする、昔ながらの文化です。

―鳥追い唄♪―

家々を回り終えたアマハゲは、豊作と地域の安全を願う鳥追い唄を歌いながら、練り歩きます。

最年少アマハゲ・菅原大智さん
「なんか面白いです。初めてだったのですぐ気づかれたけど、どんどんいけてよかった」

最後はケンダンを燃やす「ホンテ焼き」を行なって、アマハゲを天に返します。

家内安全・無病息災の祈りを込めて、地区の一年がスタートします。

※こちらのニュースの動画はTUYの公式YouTubeチャンネルにて公開しています。
https://youtu.be/LZ7CQC9tDLU