災害時に機能失う病院は今も

熊本地震から3年半後、市民病院は新たな場所で再建された。免震構造に加え、熊本地震では壊れて使えなくなった受水槽も、耐震性を高めた。ヘリポートも新設した。

あの地震では果たせなかった「受け入れる側」としての役割を担おうとしている。

一方で、災害時に病院が機能を失うケースは、今なお起きている。

2025年12月、青森県を最大震度6強の揺れが襲った。

「むつ総合病院」では、地震によって病棟の一部が損壊し、30人を超える入院患者が転院を余儀なくされた。

以前から地震により倒壊する恐れが指摘されていたが、新病棟の建設計画は物価高騰などを理由に、白紙となっていた。

熊本地震で、次女の花梨ちゃんを亡くした宮崎さくらさん。

市民病院でおきたことが、繰り返されてしまったと感じたという。

宮崎さくらさん
「一瞬、市民病院のこと見てるのかなと思ったぐらいだった。でも、ああいうところは多分たくさんあると思う。そうならないようにするためには、病院だけで考えることじゃない。それは国かもしれないし」

新しい市民病院の一角には、さくらさんの提案で作られた花壇がある。

Q.ここからどんなことを伝えたいですか?

宮崎さくらさん
「あそこで何があったとか、たくさんの方が懸命に生きて、頑張っていた。そのことを忘れないように、なかったことにならないように、それがあっての、この新しい病院だから」