「メダル・・・」女の子に見せた“アドリブ”

熱心な予習は、現場での“とっさの判断”にも活かされた。ビエンチャンの武道センターで、空手に取り組む女の子(9)と交流された時のこと。女の子は国際大会で金メダルを獲得するなど将来を期待される逸材だ。
そこで愛子さまに現物の金メダルを紹介するという段取りだったのだが、いざ交流の場になると恥ずかしい思いからか、愛子さま側からメダルが見えないように隠してしまった。
メダルは隠されたまま懇談は始まった。そうした中、事前に資料を読み女の子の情報を得ていた愛子さまは、微笑みながら「メダル…」と声をかけられた。女の子は声かけによってメダルを見せることができた。女の子だけでなく、随行員や通訳も含め、周囲がパッと笑顔になった瞬間だった。

















