「メダル・・・」女の子に見せた“アドリブ”

熱心な予習は、現場での“とっさの判断”にも活かされた。ビエンチャンの武道センターで、空手に取り組む女の子(9)と交流された時のこと。女の子は国際大会で金メダルを獲得するなど将来を期待される逸材だ。

そこで愛子さまに現物の金メダルを紹介するという段取りだったのだが、いざ交流の場になると恥ずかしい思いからか、愛子さま側からメダルが見えないように隠してしまった。

メダルは隠されたまま懇談は始まった。そうした中、事前に資料を読み女の子の情報を得ていた愛子さまは、微笑みながら「メダル…」と声をかけられた。女の子は声かけによってメダルを見せることができた。女の子だけでなく、随行員や通訳も含め、周囲がパッと笑顔になった瞬間だった。

ラオス仏教で最高の格式がある寺院、タートルアンにて。おひとりで記念撮影を撮る流れの後、次の場所に向かうかと思いきや、「皆さんもぜひ一緒に」という風に身振り手振りで、寺院関係者らも呼び込んで一緒に撮影をされた。ほっこりした雰囲気に、寺院関係者から温かい笑いが起きた。
日本語を学ぶラオス人の女子生徒から「『海』という漢字が好きです」と言われ、愛子さまが「私は名前に『海』がつく猫を飼っています」と返された。これも映像には残っていない場面。記者団は目の前で聞いていて「あれ、そんな名前の猫はいたかな?」と思ったが、のちに、直近で保護猫を天皇家にお迎えしていたことを知る。愛子さまが「美海(みみ)」と命名されたようだ。