天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは、2025年「初めて」の公務を多く経験された。海外公式訪問、宮中晩さん会、歌会始、鴨場接待、命名進水式・・・など、皇室が長く大切にしてきた行事に、愛子さまもいよいよ初出席。「戦後80年」の行事にも多数のぞまれた。それぞれの現場で、緊張する様子や、段取りにない“アドリブ”も含め、一つひとつの公務に真心で向き合われる姿が垣間見えた。映像だけでは分からない様子をはじめ、この1年を振り返る。
「国際親善」本格化

3月には、国賓としてブラジルのルラ大統領が来日。皇居に招いて宮中晩さん会が行われた。厳かな雰囲気で、宮殿・豊明殿に天皇陛下や皇族方が並び、愛子さまもデビューを果たされた。
入室して最初は、独特の雰囲気もあって緊張した様子だった。左隣に信子さま、右隣にブラジルのウーゴモッタ下院議長という並び。信子さまと仲睦まじく話されていたが(※信子さまは身振り手振りで過去の晩さん会についてレクチャー)、反対側に座る下院議長とは、挨拶したり目を合わせたりするタイミングが難しく、迷われているようだった。

しかし、陛下の乾杯の発声で食事がスタートすると、体の向きを変え、以降は隣の議長とにこやかに交流を始められた。時折笑い合う場面も。側近によると、冒頭「ボンジーア(こんにちは)」「オブリガーダ(ありがとう)」など挨拶を交わしたのち、通訳を介して、アマゾンに生息する動物などについて、話されたという。動物好きの愛子さまらしい話題だ。
実は、愛子さまは事前に時間を取ってポルトガル語のレクチャーを受けられていたようだ。通訳は入るものの、基本単語や挨拶を覚えていたほうが心のこもった交流ができるという考えのもとだろう。その準備が功を奏したといえるかもしれない。
食後の歓談では、緊張が解けたような表情で、サッカーの三浦知良選手や歌手のマルシアさんらブラジルにゆかりのある日本人と談笑される場面もみられた。

ほかにも、皇居内で多くの国際親善の機会があった。多くの外国元首らが「大阪・関西万博」のための来日にともない、東京の皇居を訪問したのだ。その際、両陛下と一緒に愛子さまも元首らと交流された。
会話はもちろん両陛下がメインだったようだが、時折、愛子さまも英語で話される場面もあったという。貴重な経験となったに違いない。

















