「外出すると恐怖心で吐き気」13歳で伯父から性的暴行

 里帆さんのもとには、家庭内性被害の当事者からの様々な声が寄せられています。

 「私も実父から性暴力を受けていました」
 「実兄から性虐待に遭ってました。これからも応援させて下さい」

 こうしたなか、大阪に住む1人の女性から「相談したいことがある」と連絡がありました。裁判を控えていた里帆さんを残し、夫の佳樹さんだけで女性のもとへと向かいます。

 (里帆さんの夫 福山佳樹さん)「妻のことを聞いて影響を受け、自分も戦おうか考えているそうです」

 かおりさん(仮名・25歳)。中学1年から2年まで、実の伯父から性的暴行を受けたといいます。

 (かおりさん(仮名))「(伯父)からフォロー通知が届くだけで、外に出づらくなってしまう。電車に乗ることができなくなって。怖くて乗れない」

 外に出ると恐怖心から吐き気を催し、被害から11年経った今も日常生活を送ることは難しい状況です。伯父からの性的暴行はほぼ毎週、2年も続けられたといいます。写真を撮られることもあり、恐怖から拒むことができませんでした。

 (かおりさん(仮名))「普通に人生を生きていくのが、だいぶつらい。なにかを始めようにも、それがずっと足かせになる。自分の中で『(被害を)乗り越えた』と思っても、全然戻れない」