「日の丸じゃなかった」突然の飛来にざわついた駐屯地
強行着陸の直前、空の異変は函館駐屯地でもすぐに感じ取られていました。山鹿さんは当時の状況をこう振り返ります。
函館駐屯地 元陸上自衛隊 第3中隊 山鹿豊さん
「宿舎にいたとき、バリバリという大きい音がして空を見上げたら、見知らぬ戦闘機が飛んでいたんです。機体の後ろを見たら、日の丸ではありませんでした」
一方、当時中隊長だった大北さんは、混乱の中で機体を“見誤った”と話します。
函館駐屯地 元陸上自衛隊 第3中隊長 大北太一郎さん
「函館の上空を3回くらい旋回していたんです。まさかソ連の戦闘機が来るなんて思っていなかったので、後輩隊員に『あれが新しく航空自衛隊に入ったT2改という戦闘機だ』と説明していたんです。中隊長として恥をかいたんです(笑)」

















