安倍昭恵氏が、新設予定だった小学校の名誉校長を務めた「森友学園」。国有地払い下げをめぐる公文書改ざん問題で、国は2025年、関連文書の開示に踏み切りました。開かずの扉はなぜ開かれたのでしょうか。

「奇跡」赤木雅子さんに開かれた道 真相は?

2025年11月、大阪・豊中市にある校舎は今も無人のままです。森友学園が小学校を開設するはずだった場所に、一人の女性の姿がありました。

森友学園をめぐる公文書の改ざんを苦に、自ら命を絶った近畿財務局・元職員の赤木俊夫さんの妻・雅子さん。

赤木俊夫さんの妻 雅子さん
「本当は見たくないけど、夫が亡くなる理由の根本はここなので」

なぜ夫は死を選んだのか。雅子さんはその真相を知るため、関連文書の開示を求めてきました。しかし、国は文書の存在さえ明らかにしません。

潮目が変わったのは2025年2月のこと。

石破茂 総理大臣(2025年2月・当時)
「上告はしないということの決断をしたもの」

文書の存在すらうやむやに不開示とした国の決定を、大阪高裁が違法と認定。石破総理はその判決を受け入れ、文書開示への道が開かれたのです。

雅子さん
「ほんと奇跡が重なった」

奇跡は、果たして真相を明らかにするのでしょうか。文書開示に動いた当事者たちが語りました。