1976年9月6日午後1時40分ごろ、北海道函館の上空に、ソ連の戦闘機「ミグ25」が突如として飛来しました。機体はほどなく函館空港に強行着陸します。
操縦していたのはソ連防空軍のビクトル・ベレンコ中尉。目的はアメリカへの亡命でした。
米ソ冷戦の緊張下で、“空飛ぶ軍事機密”である最新鋭戦闘機が日本に降り立ったこの出来事。低空で侵入されれば、発見や追跡が難しくなるという、防衛システムの課題も突きつけられました。
そして、機体が降り立った函館では、その後緊張が高まり、ある“危うい局面”へと向かっていきます。
TBSテレビ「報道の日2025」は当時、陸上自衛隊・函館駐屯地の第3中隊に所属していた、元第3中隊長の大北太一郎さん、山鹿豊さん、飯嶋隆さんの3人に取材しました。
(TBS「報道の日2025」ディレクター 成田颯)

















