海外へ進出する店も…生き残りをかけた工夫 駅弁業界の“次の一手”
山形キャスター:
苦境の中、どのような工夫・調整をしているのか「駅弁店の次の一手」です。

▼「マンヨーケン(万葉軒)」
→業界で初めての“時価販売”で、消費者物価指数を3か月ごとに、弁当価格に反映。
例えば、「トンかつ弁当」の基準価格は760円です。10月から時価販売を始め、10月1日からは785円。
次に価格が変わるのは2026年の1月ということで、いまより少し価格が下がる見通しです。
時価販売を行っている理由は、「なぜこの価格なのか」が消費者にわかりやすくなるように、公平性・透明性を反映しているということでした。
▼「崎陽軒」
→駅弁なのに、ロードサイド店が増えています。
2020年からロードサイド店の強化を始め、お弁当や惣菜だけではなく、チャーハンの冷凍弁当も買うことができるということで増えています。
▼「荻野屋」
→「峠の釜めし」のノウハウを生かして新たな業態にチャレンジ。それが「おこめ茶屋米米-めめ-」というおにぎり専門店。テイクアウトやイートインで楽しめる。

▼「まねき食品」
創業137年の幕の内駅弁の“元祖”
→2026年1月、パリの一等地に新たな店舗をオープン予定。
出店を後押ししたのが、2025年行われた大阪・関西万博。「究極のえきそば」「駅弁」などを提供したところ、外国人客に好評だったことがあるといいます。

店舗の名前は「MANEKI BENTO」。展開するメニューは、「すき焼き弁当」「シーフードフライ弁当」「鶏の唐揚げ弁当」「鮭の西京焼き弁当」「鶏の照り焼き弁当」、ヴィーガンに対応している「あんかけ揚げ出し豆腐弁当」などがあります。
“ご飯の上におかず”というスタイルで、価格は日本円で約2400~2800円です。

出水麻衣キャスター:
小さいボックスの中に、これだけたくさんの品目が入っているものは、おそらく世界的に見てもお弁当が一番だと思います。海外の方からすると、嬉しくてたまらないでしょうね。
田中ウルヴェ京さん:
海外の人からすると、特に幕の内弁当は「たくさんいろいろ入っている」と、皆さん感動してくださるのでこれは売れますよね。
井上キャスター:
海外で成功すれば、他のメーカーも販路が広がることに繋がりますね。
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〈プロフィール〉
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士) 五輪メダリスト
慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰














