その歴史はなんと400万年!その背景には…

琵琶湖の2つの“日本一”は、圧倒的な「大きさ」と「古さ」です。
貯水量は275億tで、日本一の貯水量を誇る徳山ダム(岐阜)約42個分。水位1cm分だけで京セラドーム大阪約6杯分の水量に相当します。
そして、数十万年以上の歴史を持つ湖が「古代湖」と呼ばれ、世界に20程度しか存在しないとされていますが、琵琶湖は400万年の歴史を誇ります。現在の三重県の場所で誕生し、地殻変動により徐々に北上し、約40万年前に現在の位置に至りました。
なぜ琵琶湖はこれほど長期間存在し続けることができたのでしょうか。通常の湖は土砂の流入により約1万年で埋まってしまうか、流水を制御する堰(せき)が崩れて干上がってしまいます。しかし琵琶湖は、土砂の堆積速度を少し上回るスピードで湖底が沈下し続けているため、埋まることなく現在まで存在しています。
この長い歴史が生み出したと言われるのが、ビワコオオナマズやビワマス、ニゴロブナ(ふなずしの原材料)といった固有種を中心とする独自の生態系です。














