過去最高益と集客増…発信力強化が呼び込む
それでもなんとかチームは残留を果たし、クラブとしても10月までの第3四半期の決算は前年に比べ大幅な増収増益。売り上げにあたる収益は前年比63%増の12億4100万円。営業利益は前の年の3.1倍の2億8700万円。スポンサー収入や入場料でも前年を大きく上回りました。(新規獲得を主とするスポンサー等収入7億4800万円。(前年比+65%)入場料収入1億4600万円(+41%))
カターレ富山 左伴繁雄社長
「もう来たときからずっと、富山の「法人としての財力」と、「個人の貯蓄力」を見れば、圧倒的にJ1で優勝争いしてもおかしくない数字なんですよね。それをカターレに投資をしてこなかった、もっと言い方変えれば、「カターレに投資する価値があるんだよ」っていうことを発信してこなかったっていう…それだけの問題なんでね。だから私来てから「発信力強化するぞ」って言ってね、「メディアさん神様です」って言っていろんなところに出させていただいて。だから”カターレってお金出すと勝つんだ””そりゃ勝ってほしいしさ、県民として”っていう世論にすればね、どんどん変わっていきますよ。まだまだ伸びますね」
平均入場者数も昨シーズンの4235人から5399人に。1000人以上増加しました。
カターレ富山 左伴繁雄社長
「私来たころ2000人前後だったのが、去年4000人超えてね、今年は6000人近くまできてますから。そういった意味でいくと「認められた」っていう感じはね。集客でスタジアムの景色見てると、少しは持ってもいいのかなと思うんですけど。これまたね、競争相手がいる競争社会なんでね、やっぱり6000人弱だと20クラブ中10番以内には入れないんですよね。14、5番なんですよね。今年落ちた(ロアッソ)熊本さん、勝負では勝ちましたけど、お客さんの数では負けてる現実もあるんですよね。だからそこは、”過去からトレンドで伸びてきた”から、よしよしって言っちゃったら、もう成長止まっちゃうんだよね。やっぱり競合他社をベンチマークにして、まだまだこれから気合い入れていかなきゃ駄目だなっていうことを…トップがこう言っていかないといけない立ち位置にいるクラブだと思いますよ」

橋本アナ
「ギリギリ最終節での残留をどうとらえている?」
カターレ富山 左伴繁雄社長
「経営的に見ると、”ただの残留”だと翌年のスポンサーさんとかね、ファンクラブの入会するとかに繋がっていくかっていうと、そんな繋がっていかないんですよ。だけどこの「劇的」とか「奇跡の」ってつくと、それが私どもの事業活動にすごくプラスになっていくし、今、社内で予算とか作ってますけども、少し強気の予算も作ってもいいんじゃないかなっていう空気、みんな守りには入ってないなっていう感じはありますね」
”選手の獲得競争”についてはー
橋本アナ
「最終節までJ2かJ3か分からない段階での動き出しの大変さは?」
カターレ富山 左伴繁雄社長
「ありましたよ。だから強化(部長)の遠藤なんか一番大変で、「J3なんかないよ」って対外的には言いつつも、決まってから動いたんじゃ遅いことがいっぱいあって、例えば予算とか補強とか。だから予算も2パターン作るわけですよ。J3だったらJ2だったらこう。そのときのチケット価格どうするんだとかね、スポンサーが減額したときにどう現状維持をさせないと1年で戻れないかっていう(スポンサーに)説いて回るためのシナリオをどうやって作るかっていう。落ちたことを前提にする仕事があるじゃないですか。その最たる例は、補強。持つ予算が億単位で変わってきちゃうんすよね。そうすると、誰を行っていいのかっていうのが、決まるまでわかんないから、「とりあえずここだけはちょっと声かけとこう」っていう層と、「(J2に)残れたら、勝負。ここまで行こうよ」っていうのを分けて活動させるでしょう。本人たちにしてみれば、残留決めた決めないってすごい死活問題なんですけど、時間的に最終戦をゆっくり見てる余裕はなかったんじゃないかなと思いますね」















