「猛」「酷」記録的な猛暑

全国各地で「猛」暑や「酷」暑の夏となった2025年。北、東、西日本では夏の平均気温が歴代1位を記録。日本の夏平均気温偏差は+2.36℃という驚異的な値に。これはおととし、去年の記録(+1.76℃)を大幅に上回り、3年連続の最高値更新となりました。さらに8月5日には群馬・伊勢崎で国内歴代最高となる41.8℃を観測。この夏は猛暑日と最高気温40℃以上の延べ地点数の記録も塗り替える、まさに記録破りの猛暑、酷暑となりました。

群馬・伊勢崎では41.8℃を記録。全国各地でも40℃超えが続出し、猛暑、酷暑となった夏。

「線」線状降水帯と「突」風災害

極端な高温が続く一方で、「線状降水帯」によって引き起こされる記録的な大雨も発生しました。今年8月には九州北部で線状降水帯が繰り返し発生し、熊本県や鹿児島県などで大雨特別警報が発令されました。特に熊本では3時間降水量が200ミリ、24時間降水量が500ミリを超えるなど観測史上1位の値を更新した地域もありました。さらに9月には台風15号の影響で、静岡・牧之原などで竜巻とみられる突風が発生。国内の観測史上最大クラスの突風となり、多くの被害をもたらしました。

九州などでは線状降水帯による大雨、静岡・牧之原では竜巻による突風被害もありました。