日本が「技術力をお金にできない」2つの理由
日本の成長に必要な“勝ち筋”の見極め。
さらに、【お金にする仕組み作り】も不可欠だという。
『BNPパリバ証券』中空麻奈さん:
「日本は、0から1を作る技術はあまりないが、1を10や100にするのが大得意と言われてきた。また、元々あるものを改善する力はものすごく強いと世界でも評価されてきた。この日本の技術力の評価が正しいとすると、絶対お金ができてくると思う。今年日本からノーベル賞受賞者が2人も出た。それだけの研究力があるのに、これがお金になっていない。“お金にする仕組みができていなさすぎ”ではないか」
例えばコンテンツにしても、日本は漫画やアニメなど沢山ある。
高い技術もあるのに、それを「ビジネス化」するのが下手だと言われているのはなぜなのだろうか?
中空さん:
「1つは国のお金のつけ方。例えば2000億つけるとなっても、1社に2000億円だと危険だからと200社につけたりする。そうすると10億円ずつになっちゃって何ができるの?となる。かつ、出した資金をうまく活用しているかどうかのチェックが入る。紙ベースの申請をしたり、評価をしたりといろんな面倒が来るので『じゃあ要らないわ』となる。お金は小粒になってしまうし、面倒だからなかなか次に行けないと、そういうことがある」
さらに、「産官学の連携」の悪さも大きいという。
中空さん:
「大学との連携が取れなさすぎ。産官学の連携ができていないから、ノーベル賞を取れるような技術も日本の産業の中に生きてこない。もっと連携ができて、うまく回せるようなシステムができてくるとだいぶ変わると思う」














