長期金利の上昇は「市場の警鐘」
では、【債券市場】はどうか。
20日には長期金利の代表的な指標である「10年物国債」の利回りが一時1.835%まで上昇。“約17年半ぶり”の高い水準となった。

『BNPパリバ証券』中空麻奈さん:
「債券のマーケットは、やはり財政の弛緩が始まっているということで“警鐘を鳴らしてきている”と思う。なので、財政を使った分だけ景気が良くなるという確信に繋がるようなことが起こらなかったら、『この金利上昇は財政弛緩を警戒してるぞ』という懸念に繋がったり、あるいは国債の格付け機関に格下げ方向で見直しと言われてしまうとか、そういうことはあり得る。債券の方は金利上昇という意味では若干注意が必要になってきている」
『ニッセイ基礎研究所』井出真吾さん:
「今見えている経済政策は、即効性はあるかもしれないけど、“目先のことばかり”。中長期的に日本の国力を高める、成長を後押しするみたいなものがあまり見えないことも原因ではないか」














