「谷本で5位くらい」(髙橋監督)なら勝ちパターン
1区の順位が重要になる。今年に限ったことではなく、日本郵政が優勝したときはすべて、1区で好位置を確保していた。16年は1区が区間4位(トップと11秒差)、19年は廣中が区間1位(2位に20秒差)、20年も廣中が区間1位(2位に31秒差)、24年は区間3位(トップと5秒差)。今年の谷本には「区間5位くらいで来てくれたら」と、髙橋監督はレース展開をイメージしている。
同じ1区には、名城大で2学年先輩だった山本有真(25、積水化学)も出場する。5000mで3年連続代表入りしてきたトラックのトップランナーである。積水化学は前回2位チームで、日本郵政が5区で1秒差まで追い上げられたが、アンカーの6区で太田琴菜(30)が逆転した。
山本も同席した会見で、谷本は「有真先輩はめちゃくちゃ速い。勝てる自信は全然ありません。私はチームのために走るだけですが、一緒に練習していた有真先輩がいるのは心強いです。どこまで戦えるか挑戦したい」とコメント。日本郵政にとって積水化学は一番のライバルチームだが、山本の存在が谷本にはプラスの要素になりそうだ。
髙橋監督は谷本のことを「ロードタイプで安定しているし、(1区にある)起伏には一番強い。1区はラスト2kmで5~10秒差がつきますが、谷本はラストも粘ることができる」と、1区向きの選手であることを強調した。

















