樺沢と兼友が揃って活躍できれば…
個人種目の実績がある樺沢と兼友が、駅伝ではともに悔しい思いをしてきた。樺沢は昨年のクイーンズ駅伝3区で区間17位、兼友は昨年のプリンセス駅伝3区でやはり区間17位。樺沢は座骨神経痛で、当日のウォーミングアップから痛みが出ていた。兼友は中継所に走り込んできた他チームの走者と接触して転倒、手首を強打し、走っている間に痛みがひどくなった。レース翌日の診察で骨折していたことが判明した。
樺沢は昨年のプリンセス駅伝では、アンカーの6区で区間賞を取り3人抜きの走りを見せたが、兼友のアクシデントで9位まで後退したチームは7秒差の2位だった。昨年のクイーンズ駅伝では兼友が6区に回り区間2位と好走したが、1~3区で17位と出遅れた三井住友海上は13位に終わった。エース的存在の2人がともに好走していれば、チームの成績は一気に上がる。
兼友は今年のプリンセス駅伝では3区で区間4位。2区からトップでタスキを受け取ったが、伊澤菜々花(34、スターツ)の驚異的な追い上げがあり、逆転されてしまった。しかし4秒差の2位で4区に中継したことで、5区の樺沢が逆転してトップに立つことができた。「クイーンズ駅伝でも長距離区間の可能性はありますし、どの区間でも自分の走りをしてチームに貢献したいです」。
樺沢は今年のプリンセス駅伝では5区で区間賞。前述のように逆転してトップに立ち、チームの優勝に大きく貢献した。「クイーンズ駅伝はプリンセス以上に貢献したいです。プリンセスはリズムに乗れないまま前半の5~6kmまで走ってしまい、納得できませんでした。納得の行く走りをしてチームの5位以内に貢献します」。
スピードもある樺沢は1区か3区への起用が有力だ。1区なら区間賞か、区間賞と僅差で2区にタスキを渡すことが求められる。3区の距離では廣中璃梨佳(24、JP日本郵政グループ)や五島莉乃(28、資生堂)が強いので、前を追える範囲で4区にタスキを渡すことが重要だ。
兼友は3区、5区の長距離区間か、不破の復調次第では1区や6区に回る可能性もある。長距離区間では樺沢と同様、小差で前を追える範囲でタスキをつなぐことが役割になる。1、6区であればこれも樺沢と同じで、区間賞か区間賞と僅差の走りをしたい。

















