夏にしっかり練習を積んだ不破
JP日本郵政グループ、積水化学が2強、エディオンを加えて3強とも言われている今年のクイーンズ駅伝。そこに三井住友海上が割って入る可能性がある。
プリンセス駅伝優勝時、三井住友海上は2時間15分53秒の大会新記録で、2位との2分11秒差は大会史上最大だった。鈴木監督は慎重な姿勢を崩さないが、不破が参戦することでプリンセス駅伝時よりも戦力がアップする。不破の出場区間は未定だが、練習でかなり良い状態になっていることを鈴木監督が認めた。
「夏合宿では見たことのない距離、本数を走っていました。こちらが出しているメニューでも十分のはずなんですが、それ以上に走ってしまって、1カ月に換算したら1200kmくらいになっていたんです。これはヤバイと思っていたら、9月に入って故障をしてしまいました(後脛骨筋の炎症)」
9月の全日本実業団陸上と10月のプリンセス駅伝を欠場したが、トレーニングは積める状態だった。「夏の間に土台ができていたので、クイーンズ駅伝には間に合う」と鈴木監督は判断。11月1~15日の徳之島合宿で「任せられる練習ができるか」を確認した。不破は、他の選手たちも納得させる走りを見せたようだ。
不破が出走すれば周囲の期待は否が応でも高まるが、鈴木監督は「皆さんが期待するほど、すごい走りにはならないと思います」と釘を刺す。「今の実力を確実に出してくれたら」と、他を圧倒するような走りは想定していない。

















