中国現地の状況に変化は?JNN上海支局長の報告

 中国で取材を続ける高田裕介JNN上海支局長が、中国・上海から現地の状況をリポートします。

 (高田裕介JNN上海支局長)
 「今回の中国側の“訪日自粛”発表を受けて、中国・上海の旅行代理店を取材しました。日本行きの旅行で年間3億円ほどの売り上げがあるということで、どんな影響があるのか聞いたところ、意外にもビジネス客が多くキャンセルは今のところ少ないと話していました。一方で中国メディアは、上海の別の旅行会社への取材として、『日本向けツアーのキャンセル率が6割を超え、航空券の払い戻しも多数発生している』と報じているということです。この報道について上海の旅行代理店に聞くと、日中問題はよくあることで全く心配していない。1週間ほどで収まるのではないかと話していました」

 Q2月の中国の旧正月「春節」への見通しは?
 「先行きは不透明だと感じています。17日、四川航空が来年1月から就航予定だった札幌-成都(四川省)を結ぶ便の運休を発表しました。計画変更上の理由としていますが、今回の渡航自粛の呼びかけを受けた措置とみられていて、今後もこうした日中路線の減便が他の航空会社でも行われる可能性があります」

 Q中国での生活で感じる影響や変化は?
 「今のところ大きな影響は出ていません。ただ17日夜、上海にある日本総領事館から中国にいる日本人を対象に、安全確保に努めるようメールが配信されました。▼現地の習慣を尊重し、言動や態度に注意する、▼多くの日本人が集まる場所は避ける、といったことが呼びかけられ、少し警戒レベルを上げていかないといけないと思っています」