「人に希望が与えられるような、何か助けになったらいいな」

 今年8月、東京で開催されたがんの啓発イベント。がんになってもイキイキとしている人が大勢いることを写真を通して伝えるイベントに、アンナさんも参加しました。

 (ヘアメイク担当)「ポイントメイクとかリップも、そんなにしなくてもよさそうですが」
 (梅宮アンナさん)「ほんとナチュラルな感じで」

 等身大のいまを切り取るポスターに。ただ…

 (梅宮アンナさん)「むくんじゃったの、右が」

 リンパ節を切除した右手のむくみが治りません。治療を続けていると、さまざまな体の変化に直面します。

 一番抵抗があったのは、抗がん剤の影響で髪の毛が抜けたこと。ショックで落ち込んだ時期もありましたが、いまはスタイリッシュな装いも楽しみます。

 (梅宮アンナさん)「伸びたの。でもねクリクリなんですよね。毛穴が抗がん剤でダメージを受けるので、ボコボコで生えてくる感じ」

 撮影では普段から愛用しているウィッグを着用。慣れた手つきで整えていきます。

 胸は摘出手術の際、乳房を同時再建することもできましたが、不思議と胸がなくなることへの喪失感がなかったことや、合併症などのリスクを考えてやめました。

 全てをオープンに語るアンナさんの姿を見て「治療で大変なのは自分だけじゃない。私もがんばります」といった声も多く寄せられ、いまは逆に励みになっているというアンナさん。これからもがんと向き合うありのままの姿勢を発信し続けたいと話します。

 (梅宮アンナさん)「SNSを見たときに、アンナちゃんこんな気持ちでいたんだ、とか。人に希望が与えられるような、何か助けになったらいいなという思いでこの先もやっていきたい」