「寝ても覚めてもそのことばかり」 有志の医師として"後遺症”治療に懸ける熱

児玉医師が往診するエリアは近畿だけに留まりません。東は愛知県、西は広島県まで出向いています。ある日には岡山県の患者宅3軒を回りました。
![]()
(児玉慎一郎医師)「いままで何年も医療機関を渡り歩いて断られて、家の近くではなかなか対応してもらえないからという患者さんがいることも事実」
「永遠に遠方の患者さんを診るべきかというのは状況が変われば違うと思うし、僕がいちばん良い治療をしているのかどうかもわからない。受け皿が広がれば的確な治療をしてもらえる患者さんは増えていくと思う」
宝塚市に戻るころにはすっかり日が暮れていました。
![]()
(児玉慎一郎医師)「よくなっているから(頑張れる)。希望がある、という感じですね」
帰ってからもひとりひとりのカルテを丁寧に書きます。今後の治療法の研究に繋げるためです。
児玉医師はこれからも往診と研究を続け、どこでも、誰でも治療を受けられる体制を確立したいと話します。
![]()
(児玉慎一郎医師)「治療法のヒントも含めて診させていただいている責任として、必ず答えを出したい。医師としての立場で、なんとかワクチンを接種する前の身体、コロナに感染する前の身体に戻せるものなら戻したい。寝ても覚めてもそのことを考えています」
国が推奨した新型コロナワクチンの接種開始から4年以上。
その後に発生した健康被害=いわゆる”後遺症”に対し、患者や有志の医師個人だけが向き合っているように見える現状が続いています。














