――『旅と日々』を通じて、どういうことを伝えたいですか。
三宅監督:自分は映画を見るときに「普段いろんなことを見逃して生きてるな」と、よく思うんです。旅先で動画を撮影した時に、その時は気づかなかったけれど後から見直して「あ、こういう場所だったんだ」と気づくことがある。映像によって色々気づくということが、すごく面白い。自分にとっては驚きの体験です。
だから映画を通して、何か「言葉にならない驚き」というものがたくさんあって、それが生きている実感というか、「ああ、面白いものを見た」というような感覚につながればいいなと思っています。

――『旅と日々』の見どころを教えてください。
三宅監督:まず夏の話と真冬の話が1本の中で2つあります。これはきっと面白い体験になるんじゃないかな。札幌はもうそろそろ雪の世界に突入すると思いますが、そういう季節に暖かい館内で真夏の映像を見て、また別の地域の雪の映像を見るっていうのは、映画館を出た時にちょっといつもと違う感覚になるんじゃないかなと思うんです。風景もストーリーと一緒に楽しんでもらえれば。あと、結構笑えるはずなんですよね。そんなに堅苦しくない映画だと思うので、本当に気楽に、ちょっと休憩するようなつもりで映画館に足を運んでくださればうれしいです。














