《2600人が暮らす海沿いの町…『核ごみ』問題の行方と町の未来》
『核のごみ』問題の行方と、町の未来を見据えた議論。町民の一人に戻った大串さんは、いま何を思うのでしょうか。
大串伸吾氏(10月29日取材)
「私たちがなぜ、この土地にそのような危険なものを埋めたのか。“これだけの議論をしてやってきたんです”というメッセージを未来に向けて残せない、そういう選定プロセスが私は許せない。今まで通りに戻ったので、それを地道にやるしかない」

見えない賛否の意見を抱えたまま、寿都町はどんな道を辿っていくのか。次の一歩を、いま探そうとしています。
森田絹子キャスター)
『核のごみ』最終処分場の選定について、寿都町は自ら応募した、いわゆる「手上げ方式」をとり、神恵内村と佐賀県玄海町の2箇所は、国からの申し入れを受けて自治体が判断したケースです。

堀啓知キャスター)
寿都町の場合は、自ら手を挙げたことで賛否が分かれるなど、結果的に自治体の大きな負担にもなっています。今も『核のごみ』を巡る選択は、小さな町を揺らしています。ただ、この問題は、原子力の恩恵を受けてきた私たちにとっても、自分自身に向けられた大きな問いと考えるべきことではないでしょうか。














