11月3日午前、兵庫県西宮市で警察官が橋から約14メートル下の谷に転落しました。警察官は消防に救助されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。

 3日午前8時半すぎ、西宮市塩瀬町名塩で「警察官が橋から落ちた」と別の警察官から消防に通報がありました。

 警察によりますと、現場の国道176号の尼子谷橋ではトラック同士が事故を起こしていて、西宮警察署の地域第三課に所属する警察官2人が処理を行っていました。その際、片方の警察官が「わー」という声を聞いて振り向いたところ、一緒に事故処理に当たっていた54歳の男性警部補の姿が見えなくなっていて、事故を起こしたトラック運転手が橋から転落する警部補の姿を目撃したということです。

 警部補は当時、事故を起こしたトラックの車検証や自賠責保険などの書類を確認していましたが、風に飛ばされた書類を回収しようとして誤って約14メートル下の谷の雑木林に転落したとみられています。

 通報を受けて駆け付けた消防がロープなどを使って約30分後に警部補を引き揚げ、病院に搬送しましたが、警部補は頭を強く打っていて出血が激しかったということです。

 警部補は午前10時14分に搬送先の病院で死亡が確認されました。警察は転落のいきさつを詳しく調べています。