アメリカ製トラックを首脳会談の会場近くに“サプライズ”で展示か

井上キャスター:
政府関係者によりますと、「日本はアメリカ車を輸入していない」というトランプ氏の不満に対して、「日本政府はアメリカ製トラックを公用車で導入し、首脳会談の会場近くにサプライズで展示する」ことを考えているといった新しい報道が出てきました。

こういったことで、トランプ氏の機嫌が直るのであれば、金額としては安いともとれるかもしれません。

一方で、アメリカ車が日本では人気がないことを分からせることも必要ではないかとも考えられます。

涌井文晶 記者:
アメリカ製トラックというのは、アメリカ国内で非常に人気がある“フォードF-150”というピックアップトラックと言われる、日本車に比べて非常に大きな車です。公用車と言われても、街中で使うというのはなかなか現実味がありません。そのため、日本政府として林野庁といった分野に限って活用するアイデアも出ていると聞いています。

日本政府としては、「5500億ドル=80兆円の投資を必ず達成できます」と、この段階で言うことは難しいため、なかなか具体的な前進を見いだしづらいです。

その中で、トランプ氏がこだわってきた“日本では車を買っていない”といったテーマに対して、一つの解を示すことにはなりうると思います。

実際こちらの報道は、アメリカのロイター通信で伝えられており、トランプ氏に直接質問されています。その中で、トランプ氏は「フォードのF-150は素晴らしい車なんだ」と言っており、買ってもらえることに対しては非常に前向きです。

ただ、満足するかどうかは、実際に会談をやってみないとわからないと思います。