命を守る新ルール「緊急銃猟」制度とは

そんな危険なクマに対し新しいルールが始まりました。10月22日、木原誠二官房長官は「緊急銃猟制度の円滑な運用を全国に広げる」と発表。「緊急銃猟」とは、クマが人里に進入した際、銃以外の方法では捕獲が困難な場合は市町村の判断で猟銃が使用できる制度のことで、9月に施行された新たなルール。市町村がハンターに委託し、クマに対して市街地で猟銃を使うことができるということです。
この緊急銃猟制度について、岩手大学・山内貴義准教授は「誰がGOサインを出すのか?自治体にしわ寄せがくるのでは」との懸念を示した一方、「自治体はクマ対応の研修やハンターの育成など、マニュアルを形成していくので今後はそれらがメリットになる」とも話しています。
クマ被害のは状況が改善することはほとんどないというのが専門家の見方。人より優位かつ大胆に行動するクマと共生していくためには、今の段階では「クマが人里に降りてくる前にどうするか」が課題だということです。
まだ関西では稀だといわれているクマの被害ですが、これから危険性が高まる可能性もあります。身の回りの安全に注意して行動するようにしてください。














