関西のクマ事情 京都のツキノワグマ推定個体数は増加傾向に

 これまで東北や北海道を中心に被害がでていましたが、関西でも他人事ではないようです。

【関西のツキノワグマの推定個体数】
兵庫・岡山・鳥取 800~2000頭
京都 800~2000頭
滋賀 100~400頭
奈良 100~400頭
大阪・和歌山は調査されていないということです。

 いままでは日本海側を中心に生息しているということでしたが、現在は、奈良・大台ヶ原まで分布が広がっているということです。大台ヶ原は、自然が豊かで繁殖地になっている。ただ、周囲に市街地があるため、注意が必要な場所になったということです。

 これからは秋の行楽シーズンで山登りなどをする人も多いと思いますが、既に今年度は関西でも、クマの目撃情報が出ています。専門家も兵庫北部や京都北部、滋賀・伊吹山は特に注意が必要です。

【目撃情報 2025年度】
▼京都北部
京丹後市310件
舞鶴市 137件

▼兵庫北部
豊岡市 116件

▼滋賀・伊吹山
米原市 10件
長浜市 25件

 食べ物が多い地域は要警戒ということで、自治体のホームページでクマ出没マップなどの情報をチェックすることや、クマ避けスプレーや鈴などを用意することでクマに人間の存在を知らせるということが大切だということです。