全国ニュースでもお伝えしましたが、自民党の高市早苗総裁がきょう21日、女性初の内閣総理大臣に選出されました。自民党と日本維新の会が連立を組む異例の経緯をたどった中、鹿児島県関係の国会議員はどう受け止めているのか?取材しました。

「高市早苗君を内閣総理大臣に任命することに決した」

21日の臨時国会で石破総理の後任を選ぶ総理大臣指名選挙が行われ、自民党の高市早苗総裁が女性初の内閣総理大臣に選出されました。

自民党の連立政権が公明党から日本維新の会にかわり、新たな枠組みでスタートした高市新政権。県関係の自民党の国会議員は、新総理の手腕に期待しています。

(自民党県連会長 森山裕 衆議院議員)「いろいろな政党、それぞれの会派の意見を聞きながら、比較第一党としての責任を自民党が果たすことが非常に大事」

(衆議院鹿児島2区 自民党・三反園訓 議員)「情熱と覚悟をもって一生懸命仕事をする方なので、その一員となって私も国民生活が良くなるように努力したい」

(衆議院比例九州 自民党・宮路拓馬 議員)「連立パートナーが公明党から維新になり、これからがスタート。期待にいかに連立を強化して臨めるか、これからが正念場」

野党統一候補の擁立を目指していた立憲民主党の川内博史議員と野間健議員は、野田佳彦代表に投票しました。

(衆議院鹿児島1区 立憲民主党・川内博史 議員)「国民の生活を徹底的に支えることが何よりも求められる国会になるし、この3か月間国会を開こうともせず、政争に明け暮れた自民党には猛省を促したい」

(衆議院鹿児島3区 立憲民主党・野間健 議員)「国民が困っている物価高に対処できるか疑問を持っている。企業団体献金の禁止も維新の一丁目一番地だったはずだが、ずいぶん先の話でできるか分からない。期待外れ」

連立を解消した公明党の窪田哲也参議院議員は、1回目の投票で斉藤鉄夫代表に投票し、決選投票では白票を投じました。

(公明党県本部代表 窪田哲也 参議院議員)「高市早苗と書くことはできない。何を目指すかはっきりしないといけない。(維新との)連立政権の合意の内容は残念」

今年7月の参院選で立憲民主党の推薦を受けて当選した無所属の尾辻朋実さんです。今回は野田代表ではなく、1回目の投票、決選投票ともに白票を投じました。

(参議院鹿児島選挙区 無所属・尾辻朋実 議員)「(参院選は)ひとつの政党にだけ応援をもらったわけではない。鹿児島の皆さんもよく分かってもらえる。これは高市新総理を信任するか、不信任なのか。高市新総理の名前を書けない以上、今回はあえて誰の名前も書かない一票を投じたい」