■生徒役だけでなく・・・講師役までも“募集”
別のグループからも、電話がかかってきた。不正受給グループ
「洋服を5から7パターンくらいかな。それをZommで15分~20分くらい。ちょ、ちょっと待ってくださいね。家事をやりながらしゃべっているので。ちょっと待ってくださいね」
日常と隣り合わせで補助金の不正受給が語られる。
不正受給グループ
「思っている以上に人数が集まった関係で、2~3人くらい募集をかけないといけないんですよ」
村瀬キャスター
「先生役を?」
不正受給グループ
「そうです、そうです」
グループは、生徒役だけでなく先生役も募集。つまり、コンサルを行う側も受ける側も、全てグループが仕込んだ偽物、ということだ。
村瀬キャスター
「生徒役をやった人と同じ人が先生役として申請しても大丈夫?」
不正受給グループ
「全然大丈夫です。私、両方一気にやったので」
村瀬キャスター
「先生役にIT知識は必要ない?」
不正受給グループ
「一切いらないです」
村瀬キャスター
「コンサルティングはやらないから?」
不正受給グループ
「そういうことになりますね」
私たちの調査で、この不正受給の参加者を募るグループが複数存在することが確認できた。それぞれのグループ内では活発にやり取りが交わされている。
SNS上の書き込み
「朗報です!運営(先生役)を募集します。報酬8万」
「お疲れさまです!気になります」
「私も興味があります!」
村瀬キャスター
「こちらはいくつもある勧誘グループの中の一つのSNSなんですが、このグループはあるリストを作っています。中身を見ますと、参加希望者の名前が一覧になっていまして、下の方を見ていきますとずらーっと名前が並んでいます。膨大な量の名前が登録されていまして、現時点では600人近い人の名前が登録されているんです」
一つのグループだけで600人・・・。この補助金には100億円の予算が計上されている。膨大な人が不正に手を染めている可能性がある事態を国はどう考えているのだろうか。