■疑惑のグループと接触 語られた驚きの手口
村瀬キャスター「かかってきた、かかってきた」
グループのメンバーから電話がかかってきた。
不正受給グループ
「受講生(中小企業役)の方は簡単なんですよ。こちらでコンサルタントをご紹介しますのであとはコンサルタントと日程を合わせてZoomを行っていただくと。で、5万円なんですけど」
グループの説明はこうだ。まずは、個人事業主になりすます。そして、グループが紹介するコンサルタントとリモートで面会。長時間のコンサルを受ければ、それだけ受け取れる補助金が増えることになるが・・・
不正受給グループ
「そのZoomは、本当は60時間コンサルを受けるんですけど、その60時間を“時短”する形で」
村瀬キャスター
「実際には60時間も受けなくていい?」
不正受給グループ
「60時間で契約はするんですけど、コンサル自体は一切受けずにコンサルをした証明を作るための時間を30分Zoomで使うっていう感じですね」
実際には一切コンサルを受けないのに、60時間受けたように装う。必要なのはわずか30分。その時間で偽装工作をするという。
村瀬キャスター
「その30分間で何をする?」
不正受給グループ
「着替えて写真撮るだけです。コンサルタントの方から指示があるんですけど、『はいじゃあ撮りまーす』って、カシャカシャって撮って、じゃあ着替えてくださいって言って上だけでいいんで着替えて、また撮って、をひたすら8回繰り返すだけです」
30分間のリモート会議で、8回着替えて写真を撮る。その写真は、数日にわたって合わせて60時間のコンサルティングを行ったことを装う証拠に使われる。写真を添付した申請書類を国に提出して補助金をだまし取るのだ。個人事業主役には5万円。残りを関与した人たちで山分けする。補助金の出所はもちろん、私たちの税金だ。