先輩後輩の絆が“駅伝の力”に
駅伝は個人種目の記録の足し算ではなく、プラスアルファの“駅伝の力”を発揮したチームが強い。
村松にとって力となるのは、立命大の先輩である大森と同じチームで走ることだろう。学年は9つ離れているが、昨年の立命大の全日本大学女子駅伝優勝は、大森の4年時(15年)以来9年ぶりの優勝だった。村松のダイハツ入社は「本人がマラソンをやりたい」(山中監督)ことが一番の理由だったが、大森もダイハツの練習スタイルなど、チームの特徴を入社前から話していた。
「その2人は考え方も似ていて、村松は大森になんだかんだと相談しています。大森も以前、学生時代との違いに悩んだことがあって、それを克服して今の大森があります。村松の今の成績も、スタッフから見たら練習通りなんですが、本人には(試合になれば走れるという)過信があるように思います。今の自分をしっかり理解できれば、何をすべきかわかるはずです。今はもがいていますが、大森からその辺を学べれば良い方向に行くと思いますね」。
プリンセス駅伝で好走できれば、実業団選手として成長するヒントを掴むことができるだろう。