検察は「被害者への未練から犯行に及んだのは明らか」と反論 判決は来年2月


 一方で検察側は、「被害女性と被告は別離と復縁を繰り返していた。被害者側に一時の迷いがあったとしても不自然ではない」「犯行直後の通報からもわかるように、被告が被害女性への未練から犯行に及んだのは明らか」と反論。控訴棄却を求めました。

 第1回公判では、1審判決後の情状面に関する被告人質問も行われ、山本被告は改めて被害女性への謝罪の言葉を述べました。


 山本巧次郎被告
 「本当に申し訳ない気持ちで一杯です」
 「自分が取り返しのつかないことをしてしまったことを反省しています」
 「(被害女性の)放射線技師になって人々を救いたいという夢、結婚したいと言っていましたし、誰もが持てる夢を奪いました」

控訴審第1回公判の廷内(大阪高裁・9月18日)

 この日の公判では、今後の公判で、1審で“被告には精神障害はなかった”という意見を述べた医師への証人尋問を行うことも決まりました。

 控訴審の判決は、来年2月10日(火)の第4回公判で言い渡される予定です。

 (松本陸)