大学キャンパスの「カームダウン・スペース」
実際の「カームダウン・スペース」を観るために東京理科大学の神楽坂キャンパスを訪れました。
こちらは学生相談室にボックス型の「カームダウン・スペース」を設置しています。案内してくれたのは、東京理科大学神楽坂キャンパスの学生支援センター副センター長、能上慎也教授です。

記者「これ“カームダウン・クールダウン”って書いてありますね」
能上教授「はい。このスペースになっておりまして、中に入ってこのカーテンを下ろすと、ほぼシャットアウトされたような状況になります」
記者「音とか光とかを遮るってことですけど、この仕様だと、完全には遮られないんですね?」
能上教授「そうですね。少し音も聞こえますし、光もちょっと見えますけど、かえってこれぐらいがちょうど良いところかなって感じもします」
記者も「カームダウン・スペース」を体験してみました。車椅子も利用できるほどのスペースに置いてあるボックスの中に入って、入口のカーテンを下ろします。うっすらと光が差し込み、学生相談室で流れているBGMも聞こえてきましたが、心が落ち着いてくるのは、実感しました。元々学生から出ていた要望に応えて、おととし11月に設置したということです。

東京理科大学神楽坂キャンパス 学生支援センター副センター長 能上慎也教授
「パニック障害の学生さんとかですね。感覚過敏と言いますか。そういうような学生さんもいらっしゃるので、ちょっとそういうのが強いと、大学に行きにくいとかですね。そういう心落ち着かせるような場所がないと、出てこれないとか、そういうような声もありましたので、設置するに至ったというわけです」