三重県・四日市市の地下駐車場が冠水するなど、大雨による被害が相次いでいます。突然の大雨で、もし車が水没したらどうすればいいのでしょうか。

水深30cmで走行は可能…でも、“危険なサイン”は約15cm 

井上貴博キャスター:
突然の大雨で、車が水没したらどうすべきなのでしょうか。

電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)、ガソリン車が冠水した道路を走行した場合どうなるのか。走行テストではこのようになりました。

【水深30cmを時速30kmで走行】
・すべての車が走りきることに成功
・ただし、ガソリン車では足元から若干の水が入る

【水深60cmを時速40kmで走行】
▼ガソリン車
・即座にエンジンが停止し、警報灯が点灯
・車内にも水が浸入
・窓やヘッドライトは正常に作動
・ドアの開閉は水圧により、通常の約5倍の力が必要

▼ハイブリッド車
・走りきることに成功
・複数の警告灯が点灯
・走行後にエンジンが停止

▼電気自動車
・走りきることに成功
・複数の警告灯が点灯

水中で車が止まってしまい、ドアが開かず脱出できない際には、窓を割り脱出するためのハンマーなどがあると良いそうです。また、シートベルトのカッター付きのハンマーなどが売られているので、一つ持っておくと良いでしょう。

また、道路が冠水した際、車の運転の“危険なサイン”について、JAF交通環境部の担当者によると「冠水時の目安として路面標示が見えなくなったら危険」だということです。

理由としては、▼マンホールや側溝の蓋が外れていても気づかない、▼路面標示というのは約15cmの冠水で見えなくなる、このようなことが挙げられます。

また、アンダーパスなどは周囲より低い場所となるので、安易に侵入せずに迂回をするようにして下さい。