ハザードマップ以外に大事なこと

さらに張教授は、「ハザードマップで町全体の危険度を把握するのは大事だが、周りと比べて自分のいる所が高いか低いかも大事」と話します。

熊本市中心部の下通周辺を拡大したハザードマップです。色がついているところが浸水が想定されるエリアです。国土交通省のサイトでは、指定した地点の標高の断面図を見ることができます。

熊本市役所前の電車通りから、駕町通りにかけての高さを見てみると、中央付近が窪んでいることが分かります。

そして更に大事なのは、低い場所の中でも局地的にギザギザと低くなっている所があることです。ほんの少しの差でも、周りと高いか低いかで浸水の被害が変わってきます。

8月の大雨では、通りが1本違うだけで、被害を受けている店がありました。

ぜひ、隣の道やビル、家と比べて、高いか低いか、そんな目線で自分の家や職場の周りを歩いてみてください。

さらに地下空間では、地上とは異なる危険が潜んでいます。