26年度は「業績V字回復」?

「業績上振れの要因」として井出さんがあげたのは4つ。
▼米関税コストの“価格転嫁”
▼海外の景気回復で“受注増”
▼自民党総裁選の“前倒し実施”
▼“景気対策”への期待
『ニッセイ基礎研究所』井出真吾さん:
「トランプ関税で、企業はコストをほぼ丸かぶりして値引きして輸出していたが、今後その値引き率は下がって行く。それから徐々に価格転嫁も進んでいく。自動車メーカーなども、モデルチェンジのタイミングに合わせて価格を引き上げるとか、価格の年次改訂に合わせて価格転嫁を進めていくという話は聞いている。つまり、関税のマイナス影響は徐々に和らぎ企業業績も期を追うごとに上方修正されていくはず」
また、アメリカの「GDPNow」では、8月末時点の実質成長率が3.5%。アメリカの好調な景気を受け日本の企業業績が上向く可能性もあるという。さらに…
井出さん:
「自民党総裁選が前倒しという話になれば、マーケットは次の総理大臣は多分石破さん以外の人になるだろうと勝手に読んで、『そうなると財政拡張的だよね』とかいう読みから株価が上がるなんていうことはあるだろう」