大学で才能開花 球速153キロをマーク
佛教大に進学して、腰痛が治りトレーニングができるようになると、その才能はみるみるうちに開花した。田原完行総監督が「一つのことに対し、ひたむきに努力し続けられる性格」と評する赤木は、地道に努力を積み重ね、高校時代には130キロ台が中心だったストレートは、今年6月の大学選手権で153キロをマークした。
去年11月、赤木にとって大きな自信がうまれた一人の打者との対戦があった。大阪商業大との明治神宮大会・関西地区第2代表決定戦。6対5、佛教大1点リードで迎えた9回裏2死2塁のピンチで、西武にドラフト2位指名を受けていた4番渡部聖弥に打順が回ってきた。
「同じ舞台で勝負したいんだろ?だったら勝負してこい」
「そのタイミングで(國友健一)監督がマウンドに来たんですが、僕は『申告敬遠』だと思っていました。でも監督から『プロに行く渡部と同じ舞台で勝負したいんだろ?だったらここは勝負してこい』と言われたんです。その言葉で気持ちが変わりました。監督がマウンドまで歩いてくる最中は、バッターボックスに向かっていく渡部選手が大きく感じて、正直『まずいな…』と思っていました。結果、スライダーでセカンドゴロに打ち取り代表の座をつかむことができたんですが、この対戦で一皮むけることができたと思います。それ以来、どんな場面でどんな打者が来ても自分は対峙できるんだと、自分に自信を持って投げられるようになりました」。














