京滋大学リーグで4季連続優勝中の佛教大に、プロ注目の好投手がいる。赤木晴哉投手(4年・天理)。リーグ戦通算15勝(3敗)、4年春にはリーグMVPに輝いた190センチの長身右腕だ。赤木を取材するため、京都府南丹市にある佛教大グラウンドへと向かった。(取材・文 MBSアナウンサー金山泉)
公式戦登板ほぼないまま…高校野球を終える
今秋のドラフト候補としてNPBのスカウトから注目されている赤木だが、これまでの野球人生は順風満帆なものではなかった。天理高校1年時、身長の伸びに対し筋肉の成長が追いつかず腰痛を発症。同級生の達孝太(日本ハムドラフト1位)がプロ注目と騒がれる中、赤木は3年間トレーニングすら満足にすることができず、公式戦の登板がほぼないまま高校野球生活を終えた。
「達が投げているのを見て自分もマウンドに立ちたいとは何回も思いました。でも悔しさより、腰を痛めた自分が悪いよなと割り切っていましたね」。赤木は人懐っこい笑顔を見せながら、そう当時の思いを話してくれた。














