新型コロナよりはるかに高い感染力

行政が施設名を公表し注意を呼びかけているのには理由がある。いったい、どんな感染症なのか。

はしかは、接触感染、飛沫感染に加え、空気感染するのが特徴で、新型コロナウイルスやインフルエンザに比べ、はるかに感染力が高い。

福岡県医師会の常任理事で、医療法人ISCいなみつこどもクリニック院長の稲光毅医師はこう説明する。

稲光毅医師
「接触感染や飛沫感染が、対面で一定の時間話をした場合に感染するのに対し、空気感染は対面で顔を合わせなくても感染する、というのが特徴です。例えば感染者が部屋の中にいた場合、その人が出ていったあとも一定の時間、部屋の空気中にウイルスが浮遊しています。ですから感染者が出ていったあとに部屋に入ってきた人も感染する可能性があるということになります」